ごあいさつ

読者のニーズに直結する「インフォメーション」を

　　2020（令和２）年４月、当社発刊の「日刊建設工業新聞」が創刊85周年を迎えました。これもひとえに、読者の皆様のご支援、ご愛顧の賜物と心より厚く御礼申し上げます。

　　今からさかのぼること85年、地方ではまだ社会資本の整備がなされていない時代に、地域に密着した建設専門紙「北陸工業新聞」として1935（昭和10）年４月に創刊しました。以来、「建設界の豊かな前進のために経済、経営、法律、技術、社会等の各分野にわたる情報を提供する」、「建設界の健全な発展のために良識と責任をもって公正敏速に報道し地域社会の繁栄に寄与する」、「建設界の未来を構築するために企業の近代化、合理化の啓発を行ない地方産業経済の推進に奉仕する」、「建設界の躍進を志向するために道義と品位ある使命を自覚し郷土の文化向上に貢献する」を編集綱領に掲げ、全社員が一丸となって迅速かつ正確な情報提供に取り組んできた歴史は、北陸の地においてしっかりと刻まれていると自負しております。

　　建設産業は社会資本整備を担う基幹産業であり、街づくりにおいても大きな役割を果たしてきましたが、阪神・淡路大震災や東日本大震災など度重なる大災害を契機に防災施設や建築物、都市構造のあり方が改めて見直され、人々の生活を守るその責任は、一層重くなっています。さらに次世代の街づくりには、地球温暖化の原因とされる温室効果ガス削減や少子高齢化社会の到来、ＳＤＧｓ（社会の持続可能な発展目標）を見据えた対応など、多様な視点が求められています。

　激動する現代社会とともに日進月歩の発展を遂げる建設産業界。創刊85周年を機に、我々一同は決意を新たに、いま一度「読者本位の紙面づくり」に立ち返り、氾濫する情報の中から読者のニーズに直結する「インフォメーション」を掘り起こし、公正中立な報道に徹しながら、なお一層の努力をしていく所存でございます。今後とも何卒読者の皆様のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

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